ああ残酷、「少年は残酷な弓を射る」を観たっていう話。どうしたら親子仲良く暮らせたのかな?
リン・ラムジー監督作品の「少年は残酷な弓を射る」のレビューです。
あまりにもショックな内容で、この映画を観た後は、さまざまな思いが浮かんでくると思います。
元になった本は、一応翻訳もされていて、2012年に日本で発売されたようです。
映画ではくみ取れきれなかった意味を、原作で補いたいです。
この映画を観て得たことは、
「子供はしっかり見ている」ことです。
別に怖い話とかじゃないです。(笑)
知識や経験は大人より少ないですが、観察する能力に大差はないというか、リラックスしている分、むしろ成人より鋭い観察力、集中力かもしれないです。
観察力が高い可能性があるということは、子供のうちに絵画などを自由気ままに描かせてみると、なにか面白いものを生み出すかもしれないですね。
いつも通り、ざっくりこの映画のあらすじを書くと、
仕事人間のおかんは、恋人との間にケビンを授かります。
ケビンのことを愛しく感じる反面、なかなか泣き止まないケビンに、苛立ってしまいます。
ある日ケビンをベビーカーに乗せて、外出をします。
その間もケビンは泣いてばかりです。おかんもケビンを落ち着かせようとはしません。
通りすがりの人たちがちらちらと親子を横目にみます。
おかんはそのまま、工事現場付近で立ち止まり、
しばらくの間、そこで工事現場の騒音に癒されていました。
おかんは、”泣きわめく声”から逃避したかったのです。
このシーンは画面構成としても、
視線を引くよう施されていて、印象的なシーンに仕上がっていることがわかります。
おかんはケビンに優しく接しようと、試みてはいるのですが
反抗的な態度をとるケビンに、どうしても辛く当たってしまいます。
悲しいことに、ケビンは母親に言われたこと、されたことをずっと覚えていて、
口には出さずとも、母親の気持ちを汲み取ってしまう子なのです。
観察力と記憶力がとても高いことから、恐らくケビンのIQは高かったのではないかと伺えます。
美しい少年に成長したケビンは、お父さんから弓をプレゼントしてもらいます。
ケビンは習得も速く、弓の腕はめきめきと上達していきました。
ティーンエイジャーになったケビンですが、母親への憎しみは増すばかりでした。
どうしたらケビンと仲良く暮らせただろうか?
私がこの映画を観て思ったことは、以下の3つでした。
- 自分のストレスを豆に確認すること。
- ストレスと向き合って、対処すること。
- ストレス対処法をいくつも持っておくこと。
この3つのうち、特にストレス対処法をいくつも持っておくことが大切かなと思います。
私だったら、紙に毎日のことを記録したり、周囲の信頼できる人に、最近の悩みを話すかなと思います。
自分のストレスケアをすることが、結果的に家族や周囲と、良い関係を築けるのかなと思いました。
自分が厳しいときは無理はしない、周囲に頼るということだったり、
根が深くなるまえに、問題を紙に書き出して、客観視できるようにしておくと、気持ちが楽になるはずです。